保全工事共通仕様書 2章 防水修繕工事 5節 脱気絶縁複合防水工事(歩行用)
2.7.6 ポリマーセメン卜系塗膜防水工法(全面修繕2回目)
下地処理
(1)モルタル及びコンクリート面の下地処理
- バルコニー等床の浮き、ひび割れ及び欠け並びにサッシ下端シーリング材取換え時の下地補修は、エポキシ樹脂注入工法及びモルタル欠損部補修による他、次による。
- バルコニー等床(平場部分〉のひび割れが1.0mm以上の補修は、Uカットし可とう性エポキシ樹脂充填工法を行う。
- バルコニー等床の排水に著しく影響する不陸等は、メンテモルタル等を用いて補修する。
- サッシ下端のシーりング材が劣化し雨漏れのおそれがあるものは監督員と協議する。ただし、サッシ下枠に水抜き穴等がある場合はシーリングを施工しない。
(2)既存防水塗膜のひび割れ、はがれ、膨れ及び浮き等の下地補修は次による。
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防水層のひび割れ、はがれは当該周辺の脆弱部をカッター等で切除し、下地を十分に乾燥させ、プライマーを塗布、硬化後、塗膜防水材を充填し、平滑に仕上げる。
ひび割れの幅が1.0mm未満で周辺部が十分接着している場合、ポリウレタンシーリング材を充填(ポリマーセメント系は主材を増し塗り充填)し、平滑に仕上げる。
- 防水層の膨れ、浮きは、カッター等で周辺の脆弱部も含め、切除し、プライマーを塗布、硬化後、塗膜防水材を充填し、平滑に仕上げる。
- 防水層のチョーキングは、既存防水層表面をプラシ清掃し、ゴミ、ほこり及び油脂等を除去清掃後、十分乾燥させる。