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今月の注目防水工法

ウォータースエバー

水膨潤性止水材

弊社大日化成には、スエバーシリーズという、コンクリート止水板がございます。

↓ ↓ ↓ ↓ ↓

https://www.dainichikasei.co.jp/product/ws.html

大日化成製品としてはあまりなじみの無い商品では無いかと思います。
上記の紹介ページから商品荷姿をご覧いただくと写真がございますが、あれ?っと思われる方が大半では無いでしょうか。

ウォータースエバーと書かれた段ボール箱の前には、渦状にまかれた帯のようなものが・・

止水板 ⇒ 板 を想像されたかと思いますが、帯状のものです。

ではなぜ、止水板「板」なのでしょうか。

そもそも、コンクリート止水板とはなにか?からご説明しなければなりません。

コンクリートは水密性が高く、圧力が掛からない環境であれば防水とは言わないまでも、水が漏れることはそうありません。しかしそれは「面」での話しです。わかりやすい例でご紹介しますと、一般的な家屋のべた基礎。これは、鉄筋を張り巡らせた上にコンクリートを敷設して、平場を設けます。そしてその上に型枠を並べて立上り部分を敷設します。つまり底面と立上り面で2回コンクリートを敷設します。

平面のコンクリートが固まってから立面を施工しますので、打ち継ぎ部分ができますが問題はここです。コンクリートは液状ですので隙間なく敷設されますが、この打ち継ぎ部にはわずかながら隙間ができてしまいます。水泡などもありコンクリートの施工要領にそってきちんとバイブレーターを掛けても、ゼロゼロで密着するものではありませんので、この箇所に水がしみ込んでくるのです。

また経年劣化や地震などの影響、地盤沈下や周辺環境の振動などで、スキマが生じてしまいます。そうするとここから水が浸入してくるのです。家の基礎の下、つまり部屋の床下に水が浸入するとよくありません。

そこで止水板の登場です。平面を施工する際に、立上り箇所の中心部に突き出るように「板」を置きます。平面のコンクリートが硬化すると、下からにょきっと板がでている様になります。その板の周囲に立上り部を施工します。

こうすれば、外部から水が浸入してきても途中に板があるので水がとおらない。つまり堰をつくるわけです。一般的にこういった箇所にはそんなに水圧は掛かりませんので、板を設けておくだけで止水(水の浸入を防ぐ)が出来るのです。ただし板の高さが低くそれ以上に水が浸入すると堰を超えてしまいますので、それなりの高さが必要になってはきますが、何十センチも必要なものでも有りません。

その為に、止水板という名称がついたものです。

明治時代後期にコンクリートが建築や土木に使われ出した頃は、この止水板も木の板だったのです。しかし木板ですので腐食の問題も有り、昭和になってからは銅板が使われていたこともあるようです。いまでもガリバリウム鋼板が使われる事もあるようですが、大半は塩ビが使用されています。

塩ビですので真っ直ぐな板では無く、取扱のしやすいように柔らかく巻き取って取扱出来るものが主流です。また、板も平らではなく、凹凸があります。板を100ミリ立ち上げるとします。しかしその箇所に凹凸をつけると面の長さが長くなりますので、水の浸入を遅らせることができます。つまり100ミリしか高さは無いが実際には200ミリあるのと変わらない効果を得ることが出来るものです。

スエバーシリーズは板では無い。

ようやく本題です。この止水板をさらに進化させたものが、大日化成のウォータースエバーなのです。先述の板状止水板であれば、平面の施工時にあらかじめ仕込んでおかなければなりません。基礎の形状によっては困難な箇所も出てくることでしょう。そこで登場するのが「ウォータースエバー」です。

平面を施工した後、立上り部の中心にウォータースエバーを敷設します。そしてその上にコンクリートを流し流し込みます。板状に比べて非常に低い止水板のようなものです。低いと言うことはそれ以上の高さで水が浸入してくると、通り超えてしまいます。ところが、このウォータースエバーには仕掛けがございます。

水膨潤性止水板です。水膨潤性、つまり水分を含むと膨れる特性がある素材です。

 


コンクリート敷設当初はほぼ密着しているかと思いますが、経年や振動などで微妙にスキマが生じてきます。では無意味?と思いますが、このスキマに水が浸入してくるとウォータースエバーに水がしみ込みます。

水膨潤性ですので、膨れてくるわけです。スキマの中で膨れてくるということは、スキマが無くなる。つまり止水が可能になるものです。旧来の様に水の浸入を堰をたてて防ぐのではなく、通り道を防ぐことで浸入を防いでいるわけです。

また、帯状のものですので、施工が困難な箇所も有ります。鉄筋の周辺やH鋼の周囲などははがれてしまったり、隙間が生じかねません。そこで、シール状の一液性水膨潤シール材として、スエバーシールK-1がございます。形状は一般的なコーキングと同じものです。コーキングガンでシリコンコーキングを行う要領で、水膨潤性ウォータースエバーが施工できます。

他にもゴム状であったり、スポンジ状であったり、用途に応じてラインナップをそろえております。

水膨潤性止水板、お判りいただけましたでしょうか。

土木で使用されるものですから、おなじみは薄いと思いますが、コンクリートの打ち継ぎ箇所だけではなく、ボックスカルバートの止水、管渠などの止水。トンネルの打ち継ぎ部などと様々な箇所で使用されています。

土木関連のかたも、GR工法のような防水だけでは無く、止水も有ると言うことをお知りおきいただければと思います。

水膨潤性止水板、ウォータースエバーシリーズのご紹介はこちらです

 

 

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