主に下水道・排水槽などに使える耐汚水・耐薬品性に優れた防水防食システムの決定版でありながら、人と環境に配慮した新しい複合防水工法です。
ポリマーセメント系塗膜防水材ビッグサンをはじめとする大日化成製品の大半はご承知の通り「防水材」です。屋上・屋根防水であれば、大まかですが雨水から建物への水の浸入を防ぐもの。前回ご紹介した、スカイコートwは外壁からの侵入を防ぐもの。地下のピットや貯水槽などの防水などなど。
防水というのはそのまま判りやすいのですが、防食という製品もございます。
防食・・・腐食を防ぐ。
一般的に腐食と言えば、金属を思い浮かべます。鉄は錆びると赤さびが出たりするのでいちばん身近なもので判りやすいのですが、アルミニウムも腐食します。ただし鉄のように赤い錆ではなく「白い錆び」なのです。錆び=赤いではありません。
腐食=さびでもないのですが、大日化成製品として一番身近な腐食はコンクリートです。
コンクリートと言えば「固くて堅牢」というイメージがありますが、固すぎてもろいと言う事もあるのですが、手で叩いたり足で蹴ったくらいではびくともしません。
しかし、腐食はするのです。金属でもそうですが、腐食するともろくなります。腐食の度合いによっては手で叩いたりしても崩れてしまうこともあります。
コンクリートが腐食する原因としては、皆様が直接見ることはまずない、地中管。いわゆる下水管です。下水は上水や中水とは違い様々な物質が入り交じっています。一般家庭からは、お風呂の排水、台所のシンクからの排水。洗濯槽からの排水などなど。お風呂からはシャンプーや石鹸を洗い流したもの、キッチン排水では、油や洗剤の洗い流し。
つまりは、家庭で「汚れを洗ったもの」が流れてきます。そこへ増して、商業施設からの排水。これは商業施設だけあって、量も多いです。こういったものが一同に管の中に集まると、硫化化合物となり硫化水素が発生してコンクリートが腐食してしまいます。
商業施設の厨房では油脂分や食べ物くずが多い為に、建物の外へ流す前にグリストラップで分離したりしていますが、完全に濾過しているわけではありませんので、やはり成分としては流れ出ていきます。
その様な、雑排水槽(厨房排水槽)では、コンクリートが、排水に常時晒されているために、いくら堅牢なコンクリートでも蝕まれてしまいます。
既に出来て稼働している排水管が腐食したから交換すると言うことは、非常に困難です。
その為に、ライニング(表面コーティング)する材料を防食材といいます。
日本下水道事業団の防食技術マニュアル(平成19年度7月版)適合の 「スカイレジン ファインエポシステム」及び、日本水道協会規格JWWAK143<2004>適合の「スカイレジン アクアエポシステム」を融合した 複合防水工法をご提供しております。
特に、民間企業の方へお伝えしたいのは、高い耐薬品性・耐水性に優れているにもかかわらず、水系材料と無溶剤型エポキシ樹脂で構成されている。と言う事です。
つまり作業に携わる施工者への健康被害が皆無であると言うこと。特化物の管理も不要。臭気を排出するための設備も不要(作業者への空気の供給は必須です)ですから、ピットの中でも比較的安全に作業がおこなえるのです。
他にもコンクリートと密着性が良い。と言う事もおすすめできる要件です。
利便性をまとめると
一口にコンクリートの腐食を防ぐと入っても、様々な要件がありますが、大日化成の防水防食工法では、ほぼその要件をかなえており、販売開始以来、多数のお客様にご使用頂いております。
排水槽・厨房排水槽・汚水槽・下水槽・中水槽・雑排水槽 などに多数ご使用頂いている、防食防水工法をご検討ください。
※同じ排水槽でも、使用される環境によっては、工法が変わりますので、防食(ライニング)の仕様について詳しくは弊社担当までご相談下さいませ。
ビッグサン防食防水工法 はこちら
上水道施設コンクリート構造物の防食工法 アクアエポシステム はこちら
下水道処理施設コンクリート防食工法 ファインアポシステム はこちら