完全水系の通気緩衝工法
改修工法の立役者 完全水系の通気緩衝工法
建物の屋上部分に施工される防水材は、雨風や直射日光、建物自体の動き等、最も過酷
な環境・使用条件に晒されるため、それに耐え得る耐久性と防水性能が求められます。
特に改修工事で防水施工を行う場合、経年劣化によるひび割れ等から浸入した雨水が躯体内部に残留している事が多く、そのまま密着工法で防水施工した場合下地に残留した水分が、直射日光で暖められて水蒸気に変わり、防水層を下から押し上げてフクレが発生する可能性が高く、いかにして下地の水分を逃がしてやるか対策が必要になります。
フクレの防止仕組みについての動画
ウレタン塗膜防水等では通気緩衝工法が開発され、シェアを伸ばしていましたが、材料自体に有機溶剤を含む為、安全面で問題がありました。
「地球・人・環境に優しい商品を」という開発方針に基づいて当社でも長年この問題に取り組み、「なんとか完全水系の材料で通気緩衝工法が作れないだろうか?」と試行錯誤を繰り返し、完全水系の通気緩衝工法「ビッグサンRX工法」を開発・上市することが出来ました。
発売以来、徐々に実績も増えて多くのお施主様、施工業者の皆様に喜んで頂いております。
ビッグサンRX工法の特長
1.下地水分を逃し防水層のフクレを防ぎます。
従来の密着工法では、下地の水分は伸縮目地部分を通して逃がす、つまり線での通気しか出来ませんでした。このため目地まで逃げ切れなかった水蒸気が下から防水層を押し上げてフクレにつながる場合がありました。しかし、「ビッグサンRX工法」で使用する通気緩衝シート「ビッグサンRXシート」は下地からの水蒸気を線ではなく面で逃がすため、フクレの発生を大幅に抑える事が可能となりました。
2.耐ひび割れ性能が大幅にアップ
通気緩衝シート「ビッグサンRXシート」と補強テープ「ビッグサンRXテープ」を組み合わせる事により、下地の動きによる防水材への影響を緩衝するため、防水材の「耐疲労性能」が大幅に改善され、動きの大きい部位に対しても適用できるようになりました。
耐疲労性能については、JASS8 メンブレン防水層の性能評価試験方法に基づく疲労
試験を実施し、最終工程である工程3まで耐え「異常を認めない」A4区分に相当する性能であることを確認しています。
3.有機溶剤を一切使わない完全水系
材料防水塗膜を構成する「ビッグサンコートSC−100」・「ビッグサンパウダーR−100」はもちろんのこと、通気緩衝シート「ビッグサンRXシート」を接着する専用ボンド「ビッグサンRXボンド」もすべて水系材料で構成されており、材料の希釈から用具の洗浄まですべて水だけで可能であるため、現場に一切有機溶剤を持ち込む必要がなく、安心・安全な施工が行えます。
以上のように防水工法として必要な性能を高いレベルで実現し、有機溶剤を一切使用しない安全で安心な通気緩衝工法「ビッグサンRX工法」は、一般の住宅・マンション等の改修工事はもちろん、臭気を出せない病院や食品関係の建物改修にも最適な工法であり、改修工事には、完全水系の通気緩衝・ビッグサンRX工法が無くてはならない存在として、関係各所よりからのお問合せや、ご発注を頂いております。
ぜひ一度、弊社営業部までお問い合わせ下さい。