一般家屋では見過ごされがちな防水改修。意外とアスファルト防水が施されており、かなり傷んでいることが多いのです。
ビッグサンがベストな防水改修工法なのかを解説いたします。
商業系の建築物だけではなく一般住居にもなにがしかの防水が施されています。日本国内で古来の屋根と言えば茅葺きや屋根瓦を思い浮かべます。茅や瓦が屋根を覆い屋内への浸水を防ぐわけですが、屋根瓦は焼き物ですので堅牢で長持ちします。
とはいえ未来永劫ではありませんから、何十年に一度は葺き替える事が必要です。同じく茅も何年かに一度葺き替えられてきました。
ところが近年になり鉄筋コンクリート建ての一般住宅が建築されるようになり、屋根の形状も様変わりしてきたのです。
瓦は大変良く出来ておりますがいかんせん手間暇が掛かります。また近年では瓦職人も減ってきていることも様変わりの一つの要因では無いかと思います。
鉄筋コンクリート建てとなると商業ビルと同じく陸屋根が大半です。昭和時代で陸屋根の防水と言えば「アスファルト防水」が主流でした。一般住宅に鉄筋コンクリート造りが採用され始めた頃は昭和の高度成長期の頃では無いかと思います。令和の現在から遡ること約50年以上前です。
この当時はまだアスファルト防水しかなくシート防水などの他工法がようやく出だした頃ではないでしょうか。
その為一般家屋でもアスファルト防水が多用されていたのですが、商業ビルなどではアスファルト防水を施工した上にモルタルで押さえを行っているものが大半でした。
これは歩行を前提とする為です。
押さえモルタルが無い場合にその上を直に歩行者が行き交ってしまうと、消耗劣化が著しいからです。
← 押さえモルタルの事例
一方一般家庭の屋根では通常誰も歩きませんので押さえモルタルがなくても防水という機能は担保されるので、費用の掛かる押さえモルタルが省かれているのです。これはある意味コスパが良く理に適っているかと思います。
しかしそのまま防水機能が未来永劫持続してくれればなんら問題は無いのですが、そういう訳にはいきません。押さえモルタルは歩行による損耗を押さえるだけではなく、太陽光の紫外線や熱、風雨などの外的要因から防水層を保護してくれる役目もあります。
昭和40年代の建築で約50年経過した鉄筋コンクリート造の住居ですが、建築後ほとんど何も手入れを行われることなく劣化し放題だったようです。
ここは屋上で普段は立ち入る事も無いため、人目に付かず年に一度くらい掃き掃除をする程度だったようです。
家人は防水を改修する事が必要だとは思っていなかったらしく、傷みだしてから何年も放置されたままの状態でした。
ところが漏水が酷くなり、とうとう室内に水がしみ込んできて、これはダメだ!と業者に連絡をしたそうです。
経年劣化に伴い計画的に防水改修を計画する場合には傷みはほとんど無かったり、あっても小面積の部分補修で済んだりすることが多いのですが、さすがにここまで傷んでしまうとなすすべも無い状態です。
そのため一旦アスファルト防水を剥がして下地調整を行った上で、新たな防水層を設けることになります。
アスファルトが劣化して硬化してしまうとおいそれとは剥がれてくれません。写真のようにケレンやピッカーを使用してバリバリと剥がしていくしかありません。
ピッカーを使うと当然ながら屋内には振動は起きますし、かなりの振動音がでてしまいます。道路工事と同じ様なものです。
家屋内の振動は自分のところですので不快であっても仕方有りませんが、ご近所への配慮や相応の事前説明が必要となります。
剥がした後の廃材も不燃ゴミというわけには行きませんので、自治体の決まりに従い産業廃棄物として処理が必要ですし、家屋という比較的少ない平米数であっても剥がすために最低でも1日以上は掛かってしまうので、工事費がかさんでしまいます。
もしこれが広大な商業ビルであったら途轍もない費用が掛かることでしょう。
このお宅はバルコニーや屋根もアスファルト防水だったために、全てのアスファルト防水層を剥がして再度防水工事をおこなう事になりました。
防水は概ね10年程度で改修工事が必要だと言うことは判って頂けたのですが、問題は次の防水を何にするのか?と言うところでした。今回の施主様におかれては既存のアスファルト防水を全撤去する大がかりな工事になったこともあり、アスファルト防水以外の防水工法での改修を希望されました。
施工業者様から「ウレタン塗膜防水」と「ポリマーセメント系塗膜防水」のご提案があったそうです。
そこで色々と調べられた結果「ポリマーセメント系塗膜防水ビッグサン」をご選択いただきました。
選択のポイントとしては
という点からでした。
ビッグサンは塗膜防水ですので、作業の際には特に大きな音は発生しません。また材料は完全水性で有機溶剤を一切使用しないのでシンナー臭も発生しません。
防水さえ出来れば良いという自分のことだけではなく、密集した住宅地である事から周辺への気遣いも大事な要素で有ると思われたそうです。
工事は平穏でもちろん近隣に何ら迷惑や心配を掛けることなく無事に終わりました。
通気緩衝工法ビッグサンRX工法をご採用頂いたお陰で、躯体コンクリートからの水蒸気による防水層のフクレの心配もなく今後10年程度は安心して過ごせると施工店様へご感想をいただいたそうです。
高度成長期に建造された鉄筋コンクリート製の一般家屋の防水は、手つかずの場合にはかなり傷んでいる可能性が高いです。今回の事例では条件も悪かったので既存アスファルト防水を剥がすことになりましたが、条件が良ければ剥がさずに被せ工法としてビッグサンを施工できる場合もあります。
また一般家屋だけではなく、商業ビルでも条件は同じです。劣化してしまったアスファルト防水を改修するには、臭気も無く騒音も無い、かつ通気緩衝工法で躯体にしみ込んだ水分が蒸発して防水層を膨れ上がらせる心配もない、ビッグサンRX工法をご検討いただければと思います。
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