意匠性にも優れ一般住宅でも使用されつつあるガラスブロックですが、一度漏水するとなかなか止めることが出来ません。しかしスカイコートWであればそれが可能となります。
外壁にタイルを施しているビルやマンションは数多くありますが、そういった中でポイントとしてガラスブロックを利用している建物もよく見かけます。昨今のリノベーションブームもあり一般家庭でもガラスブロックがデザイン的に映えるので使用されていることも多いようです。
箱形のガラスを溶着しキューブ状になっており、ガラスとしての透明度をいかし採光に優れ、窓硝子のような板ガラスではなく様々なデザインガラスを使用していることから意匠性にも優れています。
内部は0.3気圧とほぼ真空状態になっているため、断熱性や遮音性も高く様々な用途に使用されています。
大半が透明板ガラスではないので採光しつつ内側が見えづらくプライバシーも担保できることからも、一般住宅での使用も増えてきつつ有ります。最近ではLED照明と掛け合わせてイルミネーション的付加価値も人気の1つです。
デメリットとしては意外にコストが掛かることから、壁全面にということはほぼ無く一部をガラスブロックで施工することが多いようです。また施工もブロック塀を建造するようには行かず専門的なスキルも必要となるので、施工可能な工務店や建築業者が有る程度限られてくることもデメリットの1つでは無いでしょうか。
見た目には単にガラスブロックを積み重ねているだけに見えがちですが、実際にはちゃんと強度を考えて施工されています。
幾つか工法があるようですが一番ポピュラーなのは格子状にフラットバーを張り巡らせそこにはめ込んでいくイメージの工法です。
基礎がフラットバーですので強度や耐震性も担保できます。また外壁タイルと同じ様に予め工場でパネル上にくみ上げ、それらを敷設していく工法もある様です。こちらは主に広い面積での使用用途です。
フラットバーに沿いはめ込み敷設していった後には最後の仕上げとして目地の充填があります。バックアップ材を入れた後コーキングを施すことが標準仕様となっているようですが、外部ではモルタルを使用していることも多々あります。
特に昭和の時代に施工された外壁の一部として使用されているガラスブロックではモルタルが使用されていることが多いようです。
「ガラスブロック 水漏れ」と検索すると結構な数でガラスブロックに纏わる浸水について言及しているサイトがあります。ガラスブロック自身は厚手のガラスであるためもちろん水を通すことはありません。
漏れの原因となるのは「目地」なのです。
多い例としてはやはり目地が劣化しそこから雨水が浸水してくるものです。個人宅のリノベーションでは、出窓のような箇所ではなく壁に穴を開けてガラスブロックを敷設し、その取り合いの処理がまずく浸水に至ったことが多いようです。
しかしマンションや商業ビルの場合は基本的にはそういったガラスブロック廻りの処理は問題なく処理されていますので、一般家庭のような原因で浸水となる事はまずありません。
マンションやビルの場合はやはり外壁への直射日光の照射による紫外線や熱の影響や、雨ざらしですので風雨や低気温などの環境による目地の劣化が大半です。
一般的な外壁タイルであっても数年に一度は目地シール材の打ち替えは必要ですし、場合によってはモルタル目地の補修もおこなわなくてはなりません。
直射日光だけが原因ではありません。やはり建物自身の揺れも関わってきます。シール材の場合には劣化もあります。ぱっと見ただけでは問題無さそうでも水が滴るとじわりじわりと浸水してしまいます。
マンションの外観ですが共用バルコニーと1階店舗にガラスブロックが施されています。バルコニーですので基本的には陽当たり確保のため南を向いていることが多く中には南西という夏場には厳しい直射日光が当たることもあります。
その為ガラスブロック部の目地が劣化し浸水している状況にありました。外壁は磁器タイルですので、数カ所に傷みが生じて浸水の原因となっていた案件です。
住宅域のガラスブロックはバルコニーですので漏水したところでどうなの?と思われるかもしれませんが、実際内部から見ると常にじわじわと湿潤状態が続いており、見た目の問題も有りますし、バルコニーが常に湿っているというのは健康衛生上好ましくありません。
1階店舗においては内側は事務所のため浸水によって生活域に浸水してくるという目に見えて良くない状態でした。
改修にあたり、まずは目地だろうと言うことでコーキングの補修を行ったそうです。外壁タイルに関しては目地の補修をモルタルで行いました。施工後しばらくは雨が降ってもなんら問題なかったのですが、1ヶ月もするとまたじわじわと浸水し始めたのです。
そういったなかWEBで弊社スカイコートWを見つけて頂きお問い合わせいただきました。
建築業者様が弊社WEBでスカイコートWを紹介している動画の中で最も的を射たのは、ガラス面にスカイコートWを塗布しガラスを割りそこに水を垂らしても漏れない。というものでした。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
タイルの大きさが1m角位で有ればまだしも、せいぜい5〜10p程度のタイルですので膨大な目地を細やかに調べ、悪そうなところを補修していくというのには無理がある。
WEBで紹介しているように「面で止める」というところかつ伸びの大きさ、そして伸びても元のサイズに戻ると言う伸縮の柔軟さに共感いただき、マンションオーナー様にもご説明いただき、スカイコートWで全面改修をおこなうことになりました。
さらに機能面だけが決め手ではありませんでした。
全面塗装を検討されたのですが、概ね塗料の類であり臭気がするのでは?という懸念もありました。水性塗料というものの、プライマー等には有機溶剤を使用するものが、そこそこあることを施工業者様は経験上判っておられたのです。
改修工事ですのでマンションには居住者がいます。また工事の際の外観写真からも判るようにお隣は戸建ての民家です。こう言った環境の中で有機溶剤臭がただようということはもってのほかです。
スカイコートWは下塗りから上塗りまで全ての材料が水系という「完全水系材料」になります。若干ウレタン樹脂等の臭いは致しますが、言われなければ気付かないくらいのものです。
ほぼ無臭という安心安全な材料で、施工業者様からは臭気がないという事は自身の安全はもとより、周囲に迷惑を掛けないようにという心的疲労がないので非常に助かったと仰っていただきました。
居住者の方からも何をしているのかわからないくらいで、足場が掛かっていて不便であることと、施工中の洗濯物干しに不自由があったくらいで、何ら問題は無かったとのことです。
そして問題のお隣からも、臭気に対して何も特別な処理を行っていないにもかかわらず全く問題なくノークレームであったこと。オーナー様からも感謝のお言葉をいただきました。
施工においても洗浄の上で欠損箇所などがあれば補修したうえで、そのまま施工が可能です(※1)
スカイコートWは透明ですので外壁タイルの意匠性も損ないません。
ガラスに関しては窓硝子に塗布する場合には些か問題は有りますが、ガラスブロックという性質上まず問題は有りません。先の写真はガラスブロックに塗布した施工後の写真ですが、逆に輝きをだして美観的に優れています。
見た目も大事ですが、なにより主問題は「漏水を止める」事です。スカイコートW施工後すぐは当然のことながら半年1年が過ぎ、2年半経過後に現場に伺ってみました。
もちろん業者様からはなんらクレームもなく、営業で訪問した際に現況を伺ったところ施工後はまったく漏水の問題は無いとのことでした。
現場ではタイルを補修した後も問題なく透明塗膜としてスカイコートW が機能していることを確認致しました。
施工したのは半艶ですので、天気が良く直射日光が当たらない限りは光っては見えませんが、十分な塗膜が機能していることは実際に目視で確認が出来ております。
漏水補修が難しいガラスブロックでも磁器タイルと同じ様に比較的簡単に施工が可能で、確実に目地などからの漏水を止めることが期待できるスカイコートW
マンションや商業ビル改修の際、ガラスブロックで躊躇やお悩みのオーナー様や施工業者様には是非ともご検討いただければと思います。
※1下地に使用されている目地シール材の材質によっては、スカイコートWをそのまま塗布することはできません。また薬品を使用して洗浄を行った場合、その薬品がタイル表面に残存していると白化する場合があります。
スカイコートWについてはこちらをご覧下さい
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
https://www.dainichikasei.co.jp/product/skycoat/