外壁タイルはメンテナンスフリーでは有りません。意外と認知されていないモルタル目地から漏水している事実とその最善の解決方法とは。
住宅やビル・大規模マンションでは日常のメンテナンスに大きな費用が掛かることから、メンテナンスが少なくて済むことや見た目にも優れるため磁器タイルが外壁に使用されてきました。磁器タイルは石や粘土などを1300℃程度で焼成した無機質素材ですので劣化に強く自然風化することなく半永久的とも言える強靱な材料です。
温度変化にも強いため、寒冷地の氷点下や直射日光の影響をまともに受ける高温下の使用でも劣化しません。そのうえ耐摩耗性・耐候性も優れているため、砂やホコリにも強く、紫外線による影響も殆どありません。さらに吸水率も1%程度と水が浸入することもなく、ボード類やモルタル仕上げの外壁材のように防水を施す必要性もありません。
このように磁器タイルは大変固く傷の付きにくい材料でかつ劣化にも強いため、外壁に使用するには最適な素材とも言えることから数々の建造物の外壁に使用されてきました。
他方でボードやモルタル仕上げの外壁材では施工が簡単で見た目も良く、安価に構築できることから特に近年の住宅では多用されてきています。しかし、四季の気温変化、梅雨や台風からの雨風の影響で劣化が起こるため、定期的なメンテナンスが必要とされています。しかし磁器タイルの外壁は先述の通りメンテナンスに気を配ることがほとんど無いため、メンテナンスフリーと勘違いされていることがあります。
磁器タイルが非常に優れていることをご説明いたしましたが、これはタイルそのものの性質です。
一般的には左の写真のようにタイル板を貼り合わせて使用されています。
タイルの下地はRC造が多いかと思いますが、その壁面にボンドやモルタルで貼り付けられているもので、さらにタイルとタイルの間には目地が存在しています。
この目地は一般的にはモルタルが塗りつけられており、建物の揺れからひび割れなどを防ぐ為、適宜間隔を開けてエキスパンションの役目を持たす大きな目地が必要となります。
目地に施されるのは変成シリコン系のシール材が大半です。柔軟性があり吸水しないため目地材としては最適です。半面、耐候性や耐久性に強いとは言えません。特に外壁で使用するわけですから気温の変動・直射日光・雨風からの影響をまともに受け止めるわけですので、早いところでは3年程度、長くても6〜7年で劣化してきます。
その為目地に施されているシリコンを一旦剥がし新しくシールを行う必要があります。これは一般的なメンテナンスとして施主さまも認識されていることかと思います。
ところが意外と認識されていない磁器タイル壁の盲点とも言えるところがあります。先述のようにタイルはモルタルで貼り付けられていますし、目地もモルタルで埋められています。このモルタルの劣化が激しいことも見落とせないのです。
下地モルタルが硬化し目地内でのひび割れが起こることがあります。そうなるとタイルそのものの浮きや剥がれが発生し内部に雨水が浸入してしまいます。内部はRC造が多い事からコンクリートのジャンカ部やひび割れから屋内への雨漏りが発生してしまいます。
タイルの目地補修ははっきりとしたワレがあり水の浸入が確認出来れば、なにがしかの補修で止めることは可能でしょう。しかし施工面が多ければピンポイントで補修が必要な箇所を特定することは非常に困難です。
とある医療ビルでは、目地補修で度重なるシーリングを行っても漏水が止まりませんでした。このように特定できないクラックがある場合では、むやみやたらにシーリングを行っても時間と経費の無駄が生じるどころか、いつまでたっても漏水が止まらないという本末転倒な補修工事となってしまいかねません。
この現場ではあげく、全ての目地のコーキングを改修したものの漏水は止まりませんでした。
このように、一見はなんら損傷が認められないが、漏水が起こっている建造物は無数にあると言われています。実際に屋内に浸水するまでもなく、じわじわと内部に水が浸入しており建造物を徐々に傷めていっているのです。それどころか屋内にはっきりと漏水しているにもかかわらず、漏水箇所を特定できない場合もあるのです。
先の事例のように思い当たる目地全てにシーリングをやり直しても漏水が止まらない・・・。こうなるとなす術は無いのでしょうか?
いいえございます。細かすぎもしくは想定外のところから漏水しているのなら、その全てに防水を施せば良いのです。
防水材と言えばBIGSUNをはじめ色の付いた物を想像しがちですが、下地は意匠性の高い磁器タイルです。その上に防水を施すには意匠性を担保する必要があります。つまり透明かつ透明度も高くなければなりません。当たり前ですが防水効果も十分でなくてはなりませんので、ただのクリア塗装では必要な要求を満たすことが出来ません。
そこで登場したのが、スカイコートWです。スカイコートWは透明度の高い水系ウレタン樹脂を主成分とした1液型外壁用透明防水材です。透明度が高い塗膜ですので磁器タイルの意匠性を損なわずに防水が可能です。
1.オール水系
プライマーを含め全ての材料が水系です。とうぜん有機溶剤は使用しませんので、特有の嫌な臭いはありませんし何より安全な材料です。作業中の引火や中毒の危険もありません。改修工事となると居住者がいるなかでの作業となりますので、居住者をはじめ作業者の健康がまもられます。
2.超高性能な被膜
独自のウレタン樹脂を使用し、強靱で柔軟な被膜を形成します。建物は日々僅かに動いています。目地モルタルが破損してしまう一つの要因です。しかしスカイコートWは伸びが良いのでその動きに追従することで建物の揺れによる壁面のクラックなどが再び起こったとしても、塗膜が追従するので防水効果を担保できるのです。
スカイコートWの塗膜とタイル面が曲がっても追従する動きを動画でご確認ください。
3.優れた作業性
プライマー・防水材・トップコートのすべての材料が1液性ですので、煩雑な計量や攪拌作業は不要です。また適度なレベリング性があるので壁面でもダレの無いフラットな仕上がりが期待できます。
1.壁面に塗膜を形成する防水材が必要であったケース
https://www.dainichikasei.co.jp/casestudy/case18.html
2.既存外壁の意匠をそのまま活かす必要があったケース
https://www.dainichikasei.co.jp/casestudy/case22.html
3.全ての材料が1剤型の水系で臭気が無く透明度が高い仕上がりが必要であったケース
https://www.dainichikasei.co.jp/casestudy/case28.html
これら事例はごく一部のものです。近年地震が多くなってきつつあります。磁器タイルそのものは固いのですが目地のモルタルは脆弱性が高いものですので、日常の僅かな揺れよりも大きい揺れが起こった際には意外と外壁に影響が多くなります。
震度4などの大きな地震があれば、もしかして?と壁面の調査をおこなう事でしょうが、震度1程度の僅かな揺れでは大抵の方は壁面への影響は考えません。
現状雨漏りがしている。という場合には急いで原因を究明し補修した上で、スカイコートWの塗布をおこなう事が求められますが、今現在漏れていません。という場合もあります。いや、室内へ漏れてきていないだけで実際には浸水している可能性も否めません。
漏れているのならこれ以上浸水させないため。漏れるまえに予防としても透明外壁防水材スカイコートW の塗布をお薦めいたします。漏れてからでは遅いのです。浸水が起こり屋内の壁面に水が滲んできてしまったら外壁だけに留まらず屋内への補修改修が必要になりますので、費用も馬鹿になりません。
特に斜壁面では雨水の影響を受けやすいため、予防措置としてのスカイコートWを施工することをご検討ください。またタイルそのものが割れてしまうことも多々あります。タイルにヒビが入ってしまった場合その周囲全てを一旦剥がしてタイルを貼り替える必要が生じます。
スカイコートWの塗膜が如何に強靱であるかをテストした動画がございます。実際にここまでの強靱さを発揮する事態となれば建物そのものが崩壊してしまうでしょうが、磁器タイルそのもののワレにも追従できるのです。それだけ塗膜の伸びと強度を両立した透明外壁防水材です。
透明なのは施工直後だけではありません。施工後数年経過して、白濁したり藻がはえたりカビが生えてきては意匠性を担保するとは言いがたいものです。
スカイコートW は、白濁しにくく、防藻・防かび性にも優れているのです。
外観を損ねない(意匠性の担保)優れた透明外壁防水材であるといえます。
◆スカイコートW耐水白化性
https://www.dainichikasei.co.jp/notice/scw06.html
◆スカイコートW防藻性 防カビ性
https://www.dainichikasei.co.jp/notice/scw07.html
ぜひ一度、弊社営業部までお問い合わせ下さい。
◆スカイコートWについてはこちらをごらん下さい。
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https://www.dainichikasei.co.jp/product/skycoat/