アスファルト防水改修には最適なビッグサンRX工法
アスファルトとは、原油に含まれている重質のもので、温度によって固体になったり液体になったりする性質があります。「原油」の成分ですから「アブラ」ですので、水をはじくまたは、非常に水とは融和しにくい性質なことから、太古の昔から「防水効果」が発見されて利用されてきたようです。
旧約聖書に出てくる「ノアの方舟」の防水に使用されたと記されている事からおよそ3500年も前から「防水」として使用されてきた歴史のある防水です。
近代まで防水はアスファルト一択でした。アスファルトという特性から非常に持ちが良く耐久年数15年以上と言われており、中には30年以上持ちこたえているものもある様ですが、昭和末期から平成初期に建造された建造物の防水が「改修しなくてはならない時期」にきています。
もちろん先を見て計画的に改修がおこなわれているものも多数有りますが、予算の関係でなかなか実施されていないということも有るかと思います。
アスファルト防水の改修はどのような工法が用いられるのか
アスファルトはそもそも紫外線に弱く傷みやすかったり、太陽光の熱により変形したり膨れたりするのを防止する事や、歩行可能にするための保護として押さえコンクリートが敷設されています。
まずこれを改修時にどうするかで2つに分かれます。
撤去工法
押さえコンクリートを全て撤去した上で、新たに防水を施工します。 数センチあるコンクリートを撤去するのは容易では有りません。音・振動・廃材の処理・養生などなど。なにより時間が必要ですので、その間に雨が降ると漏水しかねません。当然工費も多大に膨れていきます。
被せ工法
傷んだ箇所を補修した上で同じアスファルト工法を上から施工するものですが、熱工法は溶融釜で火を焚くので、火気使用の問題と、なによりアスファルトの溶融臭がするので、改修ではまずおこなえません。
その為、熱工法から派生してきた「トーチ工法」や「冷工法」が用いられます。
「トーチ工法」や「冷工法」を用いた場合、それぞれに得手不得手があり、トーチ工法ではバーナーを使用するので火気使用に対する措置も必要ですし、あぶりが不十分で上手く接着出来ない事もあります。
冷工法では貼り付け時に空気が混入しても抜けにくく解りにくいために、フクレの原因となったり、重ね合わせ部の仕舞いなど施工者の技量がそれなりに必要になります。
アスファルト防水に最適なオススメ改修工法
被せ工法に最適で、安心安全な水系塗膜防水工法として採用できるのが「ビッグサン RX工法」です。
下地が傷んでいる箇所のみ適切な処理は必要です。しかし全体を処理するものでは無いので短期間で済み、経費も抑えることが可能です。
RX工法は塗膜防水ですので、アスファルト防水に比べて防水層塗膜単体の厚みは非常に薄いものになります。その為下地からの影響を受けやすいと思われるかもしれませんが、RX工法は通気緩衝工法であるため、下地からの影響を最大限抑える事が出来ます。
ビッグサン RX工法は、専用の通気緩衝シートが下地の動きを緩衝し、耐疲労性能においてもJASS 8 疲労試験でA4区分に相当する性能であることが確認されており、仕様が厳格なUR都市機構の保全工事共通仕様書にも採用されています。
※JASS8 メンブレン防水層の性能評価試験についてはこちらをご覧下さい。
RX通気緩衝シートを介して下地からの水蒸気を脱気筒に導き外に逃がすことで、防水層のフクレを防止します。
通気緩衝の様子は下記の動画をご覧下さい。
上塗りのトップコートまで含めてすべて水系材料で構成された防水工法です。その為に臭気が出ません。改修工法ということは既に入居者がいる建物です。作業者は元より入居者への健康被害もありません。
有機溶剤系材料を採用した場合にありがちなのが、作業中に居住者から「異臭」へのクレームが入り作業を中断せざるを得なくなり、あげく水系に変更しなければならなくなったということ。そういった施工上のリスクヘッジができる、防水工法です。
特に医療機関や高齢者の入居施設では非常に重要視される項目です。
これまでビッグサンクロスを貼ってから中塗りなどの次工程に入るには材料の硬化待ちの時間が必要でしたが、RXシートは接着剤を塗布しながらシートを貼り付けていき、貼ったシートの上に直ぐに乗ることも可能で非常に作業効率が向上しています。
接着剤も水系ですので臭いませんし安全です。
改修現場が広大で真っ平らな箇所ばかりであるとは限りません。屋上ですから防護柵があったり、空調機器の室外機などが多数設置されていたりします。そう言った箇所へシートを張り巡らすのは非常に煩雑です。
RXシートはハサミ等で切断・加工が容易にできますので複雑な形状でも施工が可能です。
ポリマーセメント系塗膜防水 通気緩衝工法であるビッグサン RX工法は、アスファルト砂付きルーフィングやトーチ工法よりは若干コストが掛かることは否めません。
しかしながら防水性能に加えて、作業性・安全性を見据えた場合、これからの10年のメンテナンス性や、次の改修の事を考えると、割安と考えます。 改修という作業(できる限り早く納める)という性質上、施工性が良くしっかりと防水機能を発揮できる工法を選ぶことは重要な要素です。
アスファルト防水の改修として最適なビッグサンRX工法をご検討いただければ幸いです。
ぜひ一度、弊社営業部までお問い合わせ下さい。
◆ビッグサンRX工法についてはこちらをごらん下さい。
https://www.dainichikasei.co.jp/product/bigsun_rx/