これまでにない、薄塗りから厚塗りまで対応。外気温が低くとも短時間で乾燥し、次工程を行えます。また、約3時間程度の養生時間を取れば、直接強溶剤型プライマー等も使用可能な、速硬型軽量プレミックスモルタル・ラピタルエース
不陸調整とは、コンクリート面などの下地には巣穴や凸凹があり平滑では無い場合に、そのまま次工程(上物)を行うと、ピンホールの発生や凹凸が残るだけでは無く、仕上がり面への影響が出ますので、一般的には不陸調整材といわれる、専用材料を用いて下地を平滑にする作業の事です。
不陸調整材といっても多種多様なのですが、一般的に一番使用されるのが「カチオン系」と呼ばれるものです。カチオンというのは、マイナスイオンとプラスイオンが引っ張り合う、磁石がひっつくのと似たような性質を利用したもので、手軽に密着することから、下地の補修にもよく使われてきました。
カチオン系不陸調整材は比較的安価という利点はあるのですが、下記の様なデメリットの製品もあります。
基本的には1〜3mm程度のものが大半です。補修する際にはカチオン系を塗ったあとに厚付けモルタルを塗るというのが一般的です。塗り重ねることも可能ですが、1工程のあと1日以上間隔を開けねばならなかったりします。とはいえ薄塗り材の塗り重ねですから30oの厚付け用途での使用は現実的ではありません。
厚付け用途のものもありますが、あまり一般的ではないことと、薄付け・厚付け用等と用途に応じて準備しておかなければならない為に万能な補修材とは言えないと思います。
不陸調整はあくまでも凹凸を平滑化することです。もし凹凸がなければ不陸調整の必要は無く、そのまま上物を施すことが可能です。
ここでこの上物ですが、防水の場合ウレタン系などの有機溶剤系が使われることが多いのですが、カチオン系の不陸調整材は有機溶剤に弱いというデメリットがあります。もし上物にウレタン系のプライマーを塗布しようとすると、夏場で2日間以上、冬場では3〜4日養生期間をおいてください。と施工での留意点が有ります。
カチオン系のものでは塗装間隔は、1〜2mmのものであっても夏場で2日、冬場で4日と謳われています。これが厚塗りならもっと掛かります。
薄塗りに1日、その上に厚付けモルタルを塗れば1週間が過ぎてしまいます。下地調整は大切なことですので、これらをないがしろには出来ません。
これらのデメリットを解消すべく、他系統の下地調整材などもありますが、いかんせん価格が高くなってしまいます。上物によっては下地の方に資金投入しなければならないかもしれません。
BSラピタルエースの大きな特徴として
・0.5oの薄付けから30oの厚付けまで対応可能。
・冬場でも即硬性があり、養生時間の短縮が可能。
・強溶剤系材料を硬化直後にそのまま塗布することが可能。
・軽量である 。
・粉材と液材の混合比率を変えることにより適正な粘度調整ができるため扱いが容易。
現場からの要望を叶えるべく上記のメリットを持った、速硬型軽量プレミックスモルタル「BSラピタルエース」が誕生しました。
BSラピタルエースはモルタル・コンクリートの欠損箇所の充填及び不陸調整をおこなう専用品として開発致しました。
どの特長をとっても使わない理由がないとも言える製品であると思います。
特に冬の気温が低い状態での硬化の速さには、目を見張るものが有ります。
これらの状況を動画で撮影しておりますので、ご覧下さい。
「UR都市機構保全工事共通仕様書 速攻軽量モルタル」適合
BSラピタルエースの強度ですが、硬化時間が早いにもかかわらず、養生日数が進めば下記の表の通り圧縮強さも29.8N/mm2まででます。
試験項目 |
材齢 |
標準品 |
|
5℃ |
23℃ |
||
圧縮強さ |
3時間 |
- |
11.5 |
5時間 |
7.7 |
11.7 |
|
7時間 |
9.8 |
11.8 |
|
18時間 |
14.6 |
13.5 |
|
7日 |
20.5 |
26.0 |
|
28日 |
26.7 |
29.7 |
※遅延剤N無添加の場合
ご存じの通り、コンクリート(モルタル)は、密閉されていても水和反応は起こりますので、上塗りなら歩行可能程度まで硬化すれば、次の工程をおこない、膜をはっても何ら問題は有りません。
その為に、欠損箇所を補修後に有る程度硬化した時点で次の工程をおこなえるので、時間の短縮が大幅に可能なのです。これらは、基準の厳しい、「UR都市機構保全工事共通仕様書 速硬軽量モルタル」にも適合しております。
改修工事は様々で、施主さまの空いた時間内に収めなくてはならないために時間との勝負です。床材を剥がしたら思った以上に凹凸があり、これは時間掛かりますよ?といったところで改修工事の時間を延ばすことは、現実的にかなり困難です。
某病院の手術室を3日間で改修しなければならなかった現場では、既存の床材を撤去し、下地の劣化部をはつり、段差修復し、全面素地調整を行って、再度床材を施工するというもの。その段差修復材として使用されました。
速乾であり薄付けから厚付けまで、BSラピタルエース1つでできるので、大変重宝です。逆にBSラピタルエースがなければ収まらなかった現場かも知れません。
また既存下地の上に塗り込むことで平滑化するという現場にも使用されています。
防水改修工事をされている現場の方々からのご要望で誕生したBSラピタルエースですが、不陸調整は防水工事だけではありません。
外壁の改修や、内装工事にも必要です。プレミックスですので簡単に使用出来ます。またちょっとした凹凸なら熟練の左官でなくても施工可能です。特に内装工事は防水の改修工事より時間がないことが多い業界です。
もうひとつ優位性があるのは、水系という点です。室内の改修工事で有機溶剤の臭いが出ることは、今の時代にはよくありません。また内装業者の方は有機溶剤にも不慣れかと思います。そういった背景からも内装業者の方でも、気軽に使用いただける不陸調整材です
改修工事ではまず欠かすことの出来ない不陸調整においては、なくてはならないと言っても良いくらいの、BSラピタルエース。
ぜひとも、改修工事や内装工事のお供として重宝下さればと思います。
BSラピタルエースはこちらをご覧下さい。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
https://www.dainichikasei.co.jp/product/rapital/