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今月の注目防水工法

仮防水材一刻

下地調整兼用も可能な万能ともいえる水性仮防水材
「一刻」とは

仮防水材一刻(ひととき)は、水性であり安心安全に施工出来るだけでなくエマルジョンなので湿潤状態でも施工可能な優れた仮防水材です。

 

仮防水材とは

 

大日化成はビッグサンをはじめとする「防水材」のメーカーですが、仮防水というのはなんでしょうか。字のごとく「仮に防水を行う」という意味で使用されるのですが、その「仮」というのはどういった時に使用されるのでしょうか。

 

防水材は様々な工法がありますが、残念ながらどの工法も未来永劫ではありません。工法によっては比較的長期に防水機能を担保出来るものもありますが、概ね10年程度で改修を行う必要があります。

 

防水改修の際、既存の防水材をどうするか?という選択肢があります。ひとつは防水層を残したまま新たにその上から新規の防水を施すカバー工法といわれるものです。そのまま施工するのではなく、傷んだ箇所などは補修するなどして行われます。

 

もう一つは、既存の防水層を全て撤去し、新たに防水施工をおこなう撤去工法です。

 

しかし撤去するには大変な労力と時間が掛かります。また撤去が終わったら即時に新規防水材を行えるものでも有りません。

 

しかし、撤去後に屋上などのスラブがむき出しになった状態で数日放置するのは非常にリスキーです。特に昨今では季節によってはゲリラ豪雨と言われる局地的な大雨が降ることも懸念されます。防水材を剥がしてしまった屋上面は人が傘をささないで雨に当たるようなものです。

 

そのため新規防水材を施工するまでの間に雨が降っても漏水しないように一時的に防水材を塗布します。この時使用されるのが仮防水材です。

 

 

仮防水材が必要な場合とは

 

既存防水を撤去した際に充分確認しなければならないのは、躯体がひび割れしていないかにつきると思います。特にスラブの場合には新築時の乾燥収縮や、多年にわたる温度収縮が原因となるひび割れが心配されます。

 

また、広範囲な面積であればスラブを打つ際に打ち継ぎをされている可能性もありますので、そのあたりも注意して確認しなければなりません。

 

それらにまず問題ないと判断できれば、仮防水材の施工は必要無いかもしれません。

 

しかし、概ねなにがしかの原因でひび割れていることが多く、とくに既存防水がアスファルト防水の場合には新築から改修まで20年近くもしくはそれ以上で行われることも少なくありませんので、まずどこかひび割れしていることが大半です。


 
そういった場合に、新規防水までの間に雨が降ってしまうと、ほぼ確実に漏水してしまいます。

 

そのため基本的には撤去工法の場合、撤去後に仮防水材を塗布することが推奨されます。

 

仮防水材に求められること

 

仮とはいえ防水機能を全うしなければなりません。極端に言えば大雨が降らなければ次工法のプライマーをさっと塗布しておけば問題ないかもしれませんが、プライマーを必要としないアスファルト工法であれば無理ですし、そもそもプライマーでは防水は出来ません。

 

とはいえ、本防水的な工法では時間も費用も掛かってしまいます。

 

そこで仮防水材が必要になるのですが、仮防水材に求められる性能として

 

1. 防水性能

撤去後どれくらいの期間をあけて本防水に至るのかにも左右されますが、概ね1〜2週間以内と考えます。その短期間であってもしっかりと防水性を発揮しなければなりません。

2. 施工性

既存防水材を撤去した後、即時に施すことが一般的ですので準備に手間暇や時間が掛かっては意味がありません。施工においても手際よくさっと作業が行え、かつ乾燥時間も5時間程度ということも重要な要素です。

3. 付着性

仮防水材を施工後はそのまま新規防水材を施工するものですので、新規の防水材との付着性も問われます。 同じ様に躯体側にも付着しなければなりません。

4. 安全性

仮防水材の材料が溶剤を使用しない「水性」であれば、作業者への健康被害も安心です。また改修工法である事から建物の入居者、近隣周辺への配慮も必要になります。有機溶剤を使用しないタイプであれば、作業者をはじめとして入居者や近隣へも安心して施工することが可能です。

 

様々な要求を満たす仮防水材「一刻」(ひととき)

 

前項の要求を満たす防水材として開発上市されたのが、仮防水材「一刻」です。

一刻荷姿

 

仮防水材一刻の大きな特徴として

 

1. 安全性

全ての材料が水性であり、有機溶剤を一切使用していません。それにより引火(防水改修工事で結構多発しています)や中毒の危険性は皆無ですので、作業者をはじめ居住者近隣へ安心して使用可能です。

2. 防水性

ビッグサンで長年培ったノウハウを仮防水材として集約しておりますので、短期間とはいえ確実に防水機能を担保することが可能です。(とはいえあくまでも仮防水という短期間で効果を発揮する性能ですので、本防水のような長期ではお使いいただけません)

3. 施工性

エマルジョンタイプの為、下地が湿潤状態でも施工可能ですので、工期の短縮が見込めます。またローラーやハケで施工出来ますので特殊な技術がなくても簡単に施工出来ます。

4. 付着性

各種下地や防水材に対して優れた被着性を有しています。

下地

仮防水材

一刻(ひととき)

新規防水材

コンクリート・モルタル
(アスファルト防水撤去下地、
ゴム系シート撤去下地、
塩化ビニル樹脂系シート撤去下地、 ウレタンゴム系塗膜防水)

改質アスファルト防水
(自着工法)
ウレタンゴム系塗膜防水
塩化ビニル樹脂系シート防水
ゴム系シート防水
その他、各種防水材

 

下地調整材と兼用タイプもございます

 

既存防水材を撤去する訳ですが、綺麗に撤去出来るとは限りません。そういった場合には仮防水材を塗布する前に下地調整が必要になる事があります。

 

しかし下地調整という1工程が増えるわけですので、時間と手間・費用が掛かってしまいます。

そこで、仮防水材一刻には下地調整を兼用出来るタイプがございます。

 

この場合は施工がコテになり、塗布量の目安として 2s/u 厚みは約1mmとなります。

 

 

施工性や安全性を与して最適な仮防水材としてお使いいただけ、かつ下地調整兼用タイプもある
仮防水材 一刻(ひととき)を是非ともご採用いただければと思います。

 

仮防水材一刻の紹介ページはこちら
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 
https://www.dainichikasei.co.jp/product/hitotoki/standard/

 

下地調整材兼用タイプの一刻紹介ページはこちら
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 
https://www.dainichikasei.co.jp/product/hitotoki/dualuse/

 

(C) 2007 屋上緑化 防水材 DAINICHI CHEMICAL CO.,LTD.