販売開始より完全水性を貫いてきており、それが各施主さまより評価をいただき選定のポイントとなっています。
塗布防水材はその登場から、手軽に防水施工が出来る防水工法として様々な現場で採用され今に続いていることはご承知の通りです。
塗布防水はシートやアスファルト防水の様に工場で出来上がった材料を貼りつけたりするのではなく現場で材料を調合し撹拌して塗布する事で防水層を形成します。材料は大きく分けて、塗布乾燥後に残る樹脂などの防水層を形成する成分と樹脂を液状にするための溶媒成分の2つがあります。
これまで溶媒として使用されているのは有機溶剤のものが大半でした。ご存じの通り有機溶剤は特有の臭気があります。嫌な臭いを嗅ぐだけならまだしも、有機溶剤の中には健康を害するものが含まれており、施工時の作業者や周囲の第三者への健康被害が懸念されることから、有機溶剤のかわりに溶媒として「水」を使用する水性材料が求められるようになってきました。
ビッグサンは開発当初から材料成分に有機溶剤を含まない水性(水系)材料とすることで、作業者や周辺への健康被害を無くす、無縁にすることを主軸に開発され販売した経緯があります。
有機溶剤の臭気以外の難点(デメリット)として燃えやすいという事があります。防水工事を行っている現場で火災が発生する事故があるという事は、以前に「火気を一切使用せず高度な技術が無くても施工が可能」の記事でもお伝えしたように、年間を通じて意外と発生しているのが現実です。
現場で喫煙し火の不始末から引火するということは今の時代無いと思いますが、誰しもが思わぬことで引火してしまう事故が大半です。
そういったある意味想定外な引火のトリガーとなる事が発生しても、溶媒が「水」であれば発火することはありませんから、現場管理の不安の一つをゼロにする安心感があり、見えない経費削減をおこなう事が出来ます。
時代は水系材料・水系防水材といわれ現場によっては水系材料を指定されることもあり、各社水性材料をこぞって開発し市場に出してきていますが、色々な意味で安全な水性(水系)材料の誕生か?と諸手を挙げて喜べるものではないという事実があります。
全てのものでは無いと思いますが、少なからず水性なのは防水材のみでプライマーは有機溶剤(現在は弱溶剤系が主流)を使用しているものがあります。プライマーは、施工面の表面強度と防水材との接着力を向上させる働きがあり、塗装にしても防水にしても必ず必要なものです。下地と密着しなければ塗ったもの(塗膜)が浮いたり剥がれたりするためです。
元々が溶剤系の防水材を水性に変更したことからか何故なのか詳細は不明ですが、プライマーを弱溶剤系にせざるを得ない事情があるようです。
確かに防水材は水性ですので求められる事項の要求は満たしますが、実際施工する際にはどうでしょうか?弱溶剤系というものは特化則で指定されている、トルエンやキシレンなどが入っていないだけで、臭気は強溶剤よりは少ないものの、同種の独特の臭いがします。もちろん既存の強溶剤に比べると健康被害をもたらす危険性は低いことでしょう。
とはいえ、決してゼロになる訳ではありません。人間は臭いには敏感です。そもそも臭いが付いている理由は危険だからこの臭いがしたら気を付けましょう。という意味合いもあるのです。
先述の臭気以外の難点としての火災ですが、臭気の成分はまだマシだとしても引火性は変わりません。
万が一、火が発生した場合引火してしまう可能性は消えないのです。もちろん全ての材料が有機溶剤である場合に比べると、確率的には低くはなりますが作業中に発火がおきないとはいえません。
プライマーから防水材・トップコートまで全ての材料が水系であるビッグサンは完全なる水系防水材です。初めて世に出たときから完全水系なのです。
弱溶剤系に比べて臭気や有害性は皆無に近いものです。その為に改修工事では居住や営業を行いながら作業を行うことが可能です。作業従事者や居住者を健康被害から守ってくれるのです。
なにより水性ですので火を付けても燃えません。作業時の安全面において臭気以外にも大きな選択ポイントとなります。事実、改修計画の際に、居住者が生活する中での作業となる為、引火の心配の無いもの。ということが、工法(材料)選択の条件である現場もどんどん増えてきています。
希釈に溶剤を使ってきた理由の一つに、常温で容易に揮発することがあります。つまり塗布してから乾燥する時間が早いため次の工程にはやく移れるというメリットがあり、とくに冬場寒い時期でも早いことからも使われる理由の一つでした。
一方で完全水系のビッグサンは希釈が水です。夏の暑い時期には全くと言って良いほど問題は無いのですが、冬場にはどうしても気温や下地の表面温度も低いのでなかなか乾燥しません。施工業者様におかれましても、いい材料であるのは分かってるんだけど、冬場はなかなか乾燥しないから次工程に直ぐに移れないので溶剤系を選ばざるを得ないんだというお声もいただいておりました。
そこで、その弱点を克服すべく開発したのが「冬用ビッグサン」です。
混練などの作業性はまったく変わりません。ですが乾燥硬化時間が驚くほど早くなったのです。
どれだけ早くなったか、下記の動画でご覧いただけます。
この冬用ビッグサンは販売開始後5年以上経過していますが、年々出荷数量が多くなり、生産計画の値を上回ってしまい、需要に供給が追いつかない年もありました。
なお、販売は毎年11月1日から3月末頃までの期間限定となります。万が一材料が余ったからといって、気温が高くなった時期には使用しないでください。乾燥が早すぎて逆に使用が非常に困難となります。
安心安全な完全なる水系材料であることから、臭気や健康被害などの心配もなく、想定外の原因での火災事故の心配もありません。VOC削減の一助となる完全水系のビッグサン。VOC削減は環境省が主体となる国を挙げての取り組みです。
※VOCとは、揮発性有機化合物(Volatile Organic Compounds)で有機溶剤と考えて良いと言われています。
今すぐというわけにも行かないかもしれませんが、近い将来「下地から上塗りまで完全水系でないとNG」という現場もでてくる事になるかもしれません。
販売開始以来数十年の実績のある完全水系塗膜防水材ビッグサンと昨日今日完全水系になったその他の材料のどちらを選ぶのか?となった場合、自ずと答えは出てくるかと思います。
年間を通じて安心してお使いいただける、長きにわたり実績のある、完全水系塗膜防水材ビッグサンを是非ご採用ください。
ビッグサンについてはこちらをご覧下さい。
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https://www.dainichikasei.co.jp/product/bigsun1/