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今月の注目防水工法

アスファルト防水改修の注意点と最適な防水工法とは

アスファルト防水改修の注意点と最適な防水工法とは

アスファルト防水は歴史も古く信頼のおける防水工法ですが、決して未来永劫に防水性能を担保出来るものではありません。日頃のメンテナンスも必須です。その上で定期的に改修工事も必要です。その際の注意点と新たに施す最適な防水工法についてご説明致します。

 

100年以上の歴史をもつアスファルト防水は高い信頼性があり耐用年数も他工法よりも長い傾向があることから、現在でも多くの新築現場で採用されています。

 

近年になり施工性やさらなる防水性の向上などの観点から幾つかの工法が派生しております。

 

1.熱工法(溶融釜使用)


アスファルトを溶融釜で加熱、融解し、アスファルトルーフィングを貼り付けていく工法です。アスファルトの温度が低下することで硬化が進み防水層を形成します。

 

アスファルト防水はこの工法から始まったと言われる最も歴史のある工法です。しかし、現場で溶融釜を焚く必要があり、溶融アスファルトは220℃〜270℃もの高温になるため、煙と臭気がもの凄く、火災や火傷の危険性もあり、施工にも熟練が必要で、作業者の後継者不足もあいまって近年では利用が減ってきています。

 

2.冷工法(改質アスファルトルーフィング)

 

溶かしたアスファルトを敷設しアスファルトルーフィングを貼っていく熱工法に対して、アスファルトルーフィングに自着出来るように粘着層を設け、常温で貼り重ねることが出来る工法です。

 

溶融釜を使用しないので煙や臭気の心配はほぼありませんが、熱工法やトーチ工法に比べると接着性が低く、何枚ものシートを重ね合わせて施工するため、重量が大きくなり、建物へ負荷をかけてしまうというデメリットもあります。

 

3.トーチ工法

 

アスファルトルーフィング裏面のアスファルトをバーナーで炙りながら溶かしていき、ルーフィングを敷設していく工法です。

 

溶かしたアスファルトで貼り付ける為、冷工法に比べて接着性も良いのですがバーナーで炙るために火気使用には充分注意が必要であり、加熱不足による施工不良が発生しやすいため、施工には熟練の作業者が必要です。丸められたシートを拡げながらあぶっていくために、狭小な場所においては施工性が良くありません。

 

1〜3の工法の中でも溶融釜やトーチなどの火気をほぼ使うことが無い、2の冷工法が現在では主流になりつつあります。

 

条件が良ければ15年以上防水機能を維持できるアスファルト防水工法でも条件や環境が良くない場合には、早期に劣化がおこり改修が必要になる可能性が高くなります。ここでは、近年、中小規模で多用されている、冷工法の改修についての注意点と最適な改修工法をご説明致します。

 

改修するには2つのパターンがあります。

 

1つは、既存防水層があまり傷んでなかった場合に、傷んでいる箇所を補修して、その上に新たな防水を施す「カバー工法」といわれるもの。


もう1つは、既存防水層の劣化が激しい場合に、既存防水層を全撤去して、新たに防水を施す「撤去工法」があります。

 

●長所と短所

工法 長所 短所
カバー工法 既存防水を撤去しないので廃材がほとんど出ない。
既存防水が完全に駄目になっているわけでは無いので、既存防水の機能を継続使用可能
適切な下地処理が必要。
アスファルトを重ねる場合には新規防水材の重量が加算されるので、建物への負荷が懸念される。
新規に施工する防水材との相性があるので、慎重に選定する必要がある。
撤去工法

新築時と同じ仕上がりになる

適切な下地処理がしやすい
撤去の手間が膨大
撤去後の廃材処理にかなりの費用が掛かる。
防水を剥がしたあと仮防水を行うなどして、本防水工事を行うまでの繋ぎが必要になるので、工期と手間がそれなりに掛かる。

 

これらの長所短所からみていくと、新設のような仕上がりが期待出来るものの、剥がす手間・剥がしたあとの廃材処理、仮防水の施工など余程予算と工期に余裕があるか、既存防水層が相当傷んでいなければ撤去工法で防水改修が行われることは無いと思われます。

 

 

カバー工法の注意点

 

カバー工法の短所にも記載したように、既存防水層の上に新たに防水層を施工することから下地処理を適切にしなければなりません。まずは傷んでいる箇所の修復です。

 

アスファルトルーフィングが劣化し、破れていたり膨れていたりすることが多々あります。いずれの箇所もその箇所を撤去し既存と同じアスファルト防水を施工する(パッチをあてる様な感じ)ことが一般的です。

 

膨れている場合にはフクレを切開し、再度溶着させることで修復出来る場合もあります。

 

その上で下地処理(調整)を行うわけですが、既存アスファルトに完全に密着することが必須です。かつ新規に施工する防水工法とも密着しなければなりません。

 

 

適切な新規防水工法

 

既存下地(砂つきルーフィング)の下地処理を完全に行っても、新たな防水工法はなんでも良いというわけでは有りません。

 

一番検討されるのが、同じ系統のアスファルトルーフィングかと思われます。しかし、アスファルトルーフィングは短所にも記載したように、重量がかなりあります。既存防水層とほぼ同じ重量が屋上に加算されることになります。

 

新築時の設計では1回目の防水層の重量を鑑みて設計されていますが、それが倍になることまで計算されていることは少ないと思われます。重量の増加による負荷が、直ぐに建物に影響を与えるかといえば、無いかもしれませんが、耐震性能には少なからず影響があると思われます。仮に問題なくとも、その次の改修時には避けるべきと考えます。

 

また、シート防水(機械固定工法)が検討されることも多いと思いますが、シートを溶着する固定金具を設置しなければなりません。固定金具はドリルで穴を開けてアンカー固定されることが一般的ですので、既存防水層に穴を開け、且つ下地コンクリートにある程度の深さまでアンカーを揉み込む必要があります。

 

そういう観点からもあまりおすすめされるものでは無いと思います。

 

塗布防水が選定されることが多いが、ウレタン防水は避けるべき

 

上記のことから塗布防水を選定されることが多いかと思います。塗布防水と言えば一般的にウレタン防水が真っ先に想定されることが多いのでは無いかと思われます。

 

しかし既存下地がアスファルトの場合にはウレタン防水を塗布することには危惧が有ります。ウレタン防水は基本的には溶剤系の材料が大半です。この「溶剤系」がくせ者です。
溶剤系の材料はアスファルト防水層と相性が非常に悪いのです。

 

ウレタン防水材が既存アスファルト防水を侵食する図

上図のように、溶剤系の材料がアスファルト層を浸食してしまいます。アスファルトは溶剤には弱いのです。


とはいうものの、塗布して直ぐに駄目になるわけではありません。じわじわと時間をかけてゆっくりと侵食していきます。改修工事が終わってから年単位で浸食していくので、改修工事を行って数年内、早ければ1年程度で不具合が発生した現場もあります。

 

もし浸食されたことが原因で漏れが発生してしまったら、既存防水層まで全て撤去して防水をやり直さなければなりません。

 

 

浸食の心配がない完全水性の塗膜防水材が最適です。

 

ウレタン系などの有機溶剤系でなければ浸食の心配もありません。そこで最適な防水改修工法は完全水性の塗膜防水材・ビッグサンです。

 

ビッグサンは全ての材料が水性です。全ての材料とは下地調整からプライマー・防水層・トップコートに至るまで水性の材料になります。有機溶剤は一切使用されていません。

 

つまり浸食する要因がない材料を使えば、浸食の心配も無くなるわけです。

 

ビッグサンと一口に言っても、色々な工法があります。ベランダや庇・面台などに適したRA-4工法から屋上に適したRB-6・7・8工法など多岐に及びます。

 

なかでも、カバー工法に最も適した、これ一択といっても過言ではない工法が、通気緩衝工法であるビッグサンRX工法です。

 

RX工法は通気緩衝工法ですので、下地から上がってくる水分(蒸気)を通気緩衝層で受け止めて脱気筒から排出する機構があります。下からの水蒸気がスムーズに排出されることで防水層のフクレを防止することが出来ます。

 

通気緩衝工法をわかりやすく動画にしたものが下記になります。

 

 

下地からの水蒸気に対応出来るだけではありません。建物の揺れ等による下地の動きにも追従します。

 

建物は風や振動等の影響により、居住者が感じる程ではありませんが、日々動いています。コンクリートは強固な部材ですが劣化や揺れによって割れてしまう事があります。その為、防水材が下地に強固に密着していると割れた際に引っ張られて裂けてしまいます。

 

それでは困りますので、万が一コンクリートの劣化や揺れによる割れが生じても通気緩衝層が下地の動きを緩衝するため、防水塗膜に直接動きの影響が及ばず、防水層が切れずに追従出来るという性能を持っています。

 

ひび割れに対する疲労性能はこちらをご覧下さい。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 
https://www.dainichikasei.co.jp/product/bigsun_rx/jass8.html

 

このように、下地から水蒸気が上がって来ても脱気筒を通して逃がし、揺れや劣化による下地(躯体)コンクリートの割れにも追従出来る優れた工法です。

 

改修時には周辺への気遣いも大切です。

 

ビッグサンはどの工法でも全ての使用材料が水性ですので、有機溶剤のような特有の臭気がありません。改修工事の場合は既存の住居やビルなどに人がいる中での作業となります。

 

有機溶剤を使用した場合、特有の臭気が周辺に漂うことになり、健康被害の懸念も出てきます。ビッグサンを使用すれば、健康被害の心配は無く、作業者も防毒マスクを着用する必要は有りません。隣を含めた周辺への臭気飛散も防ぐことが出来ます。

 

火気も使いませんので火災の心配もありません

 

アスファルト防水(砂付きルーフィング)は冷工法以外では、必ず火気の使用が必要となり、火災や火傷の危険が付き纏います。しかし完全水性のビッグサンであれば、全くの心配はありません。


また冷工法の場合は、貼り重ねるシートが多くなるため重量が増加し、建物への負荷が懸念されます。


ビッグサンRX工法の場合、トップコートの種類によって1u当りの重量差はありますが、最大でも約4s/u以下で、一般的なアスファルト防水の半分以下の重量です。

 

これらのことから総合的に鑑みると、砂付きルーフィング(アスファルト防水)の改修には、ビッグサンRX工法が一択といっても過言ではないと考えます。

 

・水性ですので、下地への浸食は無い
・建物の動きに追従出来る
・下地(躯体)からの水蒸気の押し出しに対応出来る
・いやな臭気が皆無
・火気不使用

 

上記を踏まえて、アスファルト防水の改修工法には、完全水性のポリマーセメント系塗膜防水材 ビッグサンRX工法が最適であると思いますので、アスファルト防水改修を計画される際には是非ともご採用いただければと思います。

 

また、初めてRX工法を施工される場合でも安心してご使用いただけるように解説動画をYouTubeに公開しておりますので、ご参考にしていただければと思います。

 

 

 

 

ビッグサンRX工法についてはこちら
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 
https://www.dainichikasei.co.jp/product/bigsun_rx/

 

(C) 2007 屋上緑化 防水材 DAINICHI CHEMICAL CO.,LTD.