大日化成株式会社は、飯島健太郎(桐蔭横浜大学 工学部 医用工学科 講師)と共同でセダム緑化の長期開花技術を開発しました。 同技術は、セダムの「一斉開花=一斉枯死」の性質に着目し、 開花期を従来の3倍となる約2ヶ月間持続させる事により、 開花の終了と新葉の伸長をスムーズに更新させ、景観の安定とメンテナンス低減を実現した緑化工法です。 この方法で緑化を行うと、屋上緑化では珍しい開花期が約2ヶ月間継続するセダム緑化が可能となる事から、 花と緑葉の混在したセダム緑化景観を実現することができます。 セダム緑化はここ数年で急速に普及し、屋上緑化の4分の1を占めるまでに成長しましたが、セダムを利用した緑化の失敗例で 最も多い開花後の一斉枯死は、業界全体の課題で、工夫を凝らして対処していますが、設置場所や環境の影響を受け易く、 依然として枯死する現場も多く発生しており、クレーム、メンテナンス・手直しなどから、コスト上昇を生じています。 今回開発された技術は、各社の植栽基盤、既設工物件に影響を受けずその効果を発揮し既存の緑化、 出荷前の苗についても広く使用できる汎用性をもたせてあります。 開発技術は、セダム緑化業界の品質向上を目的に、薄層屋上緑化技術向上協会(連絡先:大日化成 TEL:06-6909-6755)を通じ、 広くセダム緑化業界の入会を呼びかけています。 |
効果比較 【5月10日 処理品:中央下】 ↓約2ヶ月経過後の状況 【7月3日 処理品:左列中央 開花品】 |