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今月の注目防水工法

金属屋根の寿命を延ばす

金属屋根防水改修工法
屋根用ポリマーセメント系塗膜防水材BIGSUN MR工法

コストが安価なことから大規模な工場の屋根や商業施設に留まらず、小規模の屋根や庇などでも多数採用されている金属屋根(主に折板屋根)ですが、金属である為「錆び」の発生や破損からは逃れることは出来ません。その為、亜鉛引き鋼板やガリバリウム鋼板など「防錆」を施した材質が使用されています。

しかしこれはあくまでも金属の耐久性能を上げるためのものです。腐食して金属屋根が劣化して破損すれば当然ながら水漏れの原因となります。とはいえ防錆と防水は似ていて非なりです。

新建造であれば、そう問題も無いかと思います。しかし老朽化してきた金属屋根ではそうはいかないのです。

 

経年劣化した金属屋根に対して、屋根葺き替え、重ね葺きなどでは多大な費用が掛かる

 

老朽化した金属屋根を改修するには一般的に幾つか方式があります。

1.屋根そのものの葺き替え
2.既存屋根の上に新たに金属屋根を施工する、カバー工法
3.塗装をおこなう事で金属の腐食を塗装皮膜で抑える、塗装工法

 

1.の葺き替えは、剥がして張り替えるという大がかりなもので、工期もかかり費用も膨大になります。その為余程ボロボロに老朽化しない限りは採用されにくいものです。

 

2.のカバー工法は吹き替える手間はありませんが、新たに構築するために費用も相当額掛かるうえ、新たな材料分の重量が加算されるため、そもそもの建築設計時の基準を満たさない可能性もあります。

 

3.の塗装は比較的安価ですが防水では無い為、既存の金属屋根の痛み度合いによっては、見た目だけの改修になりかねません。

 

新たな金属屋根改修工法としての「金属屋根防水改修工法」

 

そういうお声を解決すべく誕生したのが、金属屋根に防水材で改修をおこなう、金属屋根防水改修工法です。

防水材ですので、当然ながら防水機能は担保されます。しかしそれだけに留まらず、遮熱や断熱効果も付加できる上、防音効果も見込めるのです。

大日化成ではビッグサンMR工法として金属屋根の改修工法を提唱しておりますが、それらの特長をご紹介します。

 

1、防水・補修

不具合のある箇所を補修すると共に、屋根の表面に防水膜を形成します。 

2、コスト・時間を軽減

重ね葺き、葺き替え工事などと比べ、工場の稼動に影響することなく施工が行え、廃棄物も出にくいため、時間、工事費負担の軽減が期待できます。

3、綺麗な仕上がり

防水工法により再生した下地とトップにて、仕上がりを向上させます。

4、遮熱効果

トップURを塗ることで遮熱性を向上させます。エネルギー効率アップ。

5、遮音効果

施工後は雨音が小さくなり、室内への騒音を低減します。

6、防錆効果

金属折板屋根の専用防錆プライマーと防水材のダブルコーティングで強力に防錆します。

 

これらの特長を踏まえると、劣化の激しい屋根や既に漏水がある屋根、施工後により長く保護性能を求められる需要の応じることが可能となっております。

もちろん、たんに塗装するだけでは不満足という施主さまの意向も叶えることが可能です。

また防水に加えて遮熱効果も期待できますので、屋根下の室内の冷房効果の効率化も図れるため、電気代の節約にも貢献できる優れた工法です。

なにより、有機溶剤を使用しない水系材料のため施工時の臭気もありませんから、周囲への環境被害は元より、作業者の安全性にも貢献できる「人と環境にやさしい」防水工法です。

 

直射日光や雨水にも耐える耐候性

 

屋根への施工ですので、太陽光からの紫外線や雨水などにも耐光性を持たなければなりません。それを検証するために様々なテストをおこなっております。

 

1.促進耐候性試験


◆試験方法
JIS B 7753耐候性試験による促進暴露処理を行い色差(ΔE)および光沢保持 率(%)の変化を確認しました。
※耐候性試験機(サンシャインウェザオメーター)は1000hで5年1300hで8年相当

◆試験結果

ビッグサントップURは耐候性試験1300時間試験後も外観、色差、光沢、物性に大きな変化はありません。

色差(ΔE)

時間(h)

0

500

1000

1300

ライトグレー

0.00

0.65

0.39

1.07

ライトベージュ

0.00

0.67

0.51

0.30

ミルキーホワイト

0.00

0.67

0.48

0.08

 

光沢保持率(%)

時間(h)

0

500

1000

1300

ライトグレー

100

114

105

122

ライトベージュ

100

113

99

103

ミルキーホワイト

100

96

98

98

 

2.超促進耐候性試験

超促進耐候性試験機による促進暴露処理を行い、引張強さおよび伸び率(%)の変化を確認
促進暴露試験について、JIS A 6021では、JIS A 1415の6.3(オープンフレームカーボンアークランプによる暴露試験法)により250時間暴露とされているが、この方法では促進劣化状況を確認するのに不十分であるので更に過酷なスーパーUV(超促進耐候性試験機)により、500時間の促進劣化を行う。
※暴露500時間は10年相当。

試験項目

試験結果

試験結果

試験方法

引張試験

引張強さ(N/mm2)

1.0

JIS A 6021 準拠

破断時の伸び率(%)

420

JIS A 6021 準拠

抗張積(N/mm)

80.2

ダンベル2号

引裂性能

引裂強さ(N/mm)

11.2

JIS A 6021 準拠

劣化処理後の
引張性能

引張強さ比
(%)

加熱処理

107

JIS A 6021 準拠
(80℃ 168h)

促進暴露
処理

99

スーパーUV
促進暴露処理500h

破断時の伸び率(%)

加熱処理

190

JIS A 6021 準拠
(80℃ 168h)

促進暴露
処理

135

スーパーUV
促進暴露処理500h

 

3.サーモグラフィーによる温度分布調査

測定箇所

施工箇所
MR工法
(ミルキーホワイト)

未実施箇所
 (なし)

折板屋根表面

40.2℃

55.3℃

折板屋根裏側

39.0℃

52.0℃

 

MR工法を行った場合と、非施工箇所とでは表面温度15℃、裏面温度13℃の温度差がありました。

 

4.騒音計による遮音効果の調査

遮音、騒音効果について(騒音音量測定器にて計測)
測定器;騒音データロガーDT-173、IEC61672-1CLASS2規格適合品

倉庫屋根へのMR工法実施比較

MR工法有無

降水条件

発生音量(dB)A特性

ブランク

なし

56.5

なし

ストレート

85.9

有り

ストレート

73.2

なし

シャワー

75.1

有り

シャワー

62.8

※発生音量は1秒おきに計測(30秒間以上)した平均値
※A特性とは発生音量の周波数特性のことで、dBA(A-周波数特性);一般的なノイズ音
dBC(C-周波数特性);低周波数や高周波数が含まれる音のことです。今回は雨音なので
A-周波数特性にて計測しました。

人工的に降水することで、雨音と似た音を発生させ、発生した音量を騒音記録計にて測定しました。上記結果より、小雨を想定したシャワー降水および大雨を想定したストレート降水の条件は共に音量の低下(12dB程度)が見られました。騒音レベルで3dB低下すると音のエネルギーは半減します。よって数値にも高い防音効果が確認できました。

 

MR工法を実施することで、金属折板屋根の降雨による雨音を低減する効果が十分ある事が確認されました。

 

金属屋根改修工法にはコストパフォーマンスの高いBIGSUN MR工法

 

様々な試験結果からも、MR工法がすぐれているとご確認頂けると思います。

初回の金属屋根の改修にBIGSUN MR工法を採用することにより、いずれ発生する2回目・3回目の改修工法の際にも、最小限のコストで継続して施工が可能となります。

金属の保護だけではなく、屋根下への温度上昇の抑制で空調の効率化、倉庫などで無人だからと言うわけにもいかない場合もあります、品物への影響を抑えなければならない環境の場合その為に空調をおこなう必要が無くなるかも知れません。

すでに空調をおこなっている場合には、飛躍的にコストを抑えることも見込めます。

人が居る環境の場合には、雨音がうるさくイライラしがちな作業者のメンタルケアも期待できます。

防水と遮熱と遮音。すぐれた金属屋根改修工法・ビッグサンMR工法をぜひご採用下さい。

ビッグサンMR工法はこちらです

↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 

https://www.dainichikasei.co.jp/product/mr/

 

ぜひ一度、弊社営業部までお問い合わせ下さい。

 

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